Memo

人生を左右する決断を迫られる 海外に犬を連れて渡航することの大変さを痛感 フィンランド生活備忘録

Moi!
皆様いかがお過ごしですか?kozumomは昨日、あちこちで大泣きして過ごしました。今回はあまり楽しい話ではありません。自分の見通しの甘さを痛感した数日でした。その会社のイメージを損ねる可能性もあるため、今回はあえて航空会社名を出さずに書きます。まだ気持ちが落ち着いてないでので、かなり読みづらいですが、今のkozumomの心境と備忘録として書きます。
(各社の発言について、一字一句記録しているものではないことをご了承ください。)

帰国予定の便は欠航になる可能性大。カスタマーセンターに電話で事前に確認するも、つめが甘かった。

ウクライナ侵攻の影響でヨーロッパから日本間の便が、次々と欠航。kozumomたちも帰国する予定日から早めに欠航となった場合について確認しました。状況が状況なため、電話につながるまで2時間待ち。やっと繋がり、欠航になった場合は他社への変更をサポートするという心強い回答。また変更後の便についても、このような(その時案内された便)乗り継ぎに変更しても、ペットは入国扱いではなく貨物なので可能。ペットとは面会できない旨の説明もありました。それを聞き、とりあえず、大丈夫そうとホッとしました。この時は、まだこの先の大変なことを全く予想していませんでした。

とうとう、kozumom家が予約していた便の欠航のお知らせメールが届きました。すぐにカスタマーセンターに電話しても、同じく2時間ほど待ってようやく繋がりました。
そして、そこで初めて知る事実が。

お客様の変更はサポートできますが、わんちゃんについては、お客様ご自身で各社にお問合せしていただく必要があります。

その言われた時は、「えー、ペット枠も一緒に予約してても、犬は別?????」と呆然。変更案内されたのは、ヘルシンキ→ロンドン、ロンドン→羽田でした。
とにかく犬たちのスペースの確保が最優先なので、急いで利用予定の2社に電話する必要があります。受付時間は対応してもらえる言語によって受付時間が異なる会社もあり。かつ待ち時間はかなり長い。おそらくこの時期はどの社も1時間前後待っていたと思います。

変更のリクエスト(変更する便を決める)を出さないと、ペット枠の空きを抑えられない。

ここが1番のネックになりました。とりあえず、このロンドン経由の便でリクエストを出してもらい、急いで電話をかけることに。

驚愕の事実に直面。ロンドンに犬を連れて飛行機での移動は不可。

この頃から、kozumomと夫はほぼ徹夜状態で各航空会社に電話をしているような気がします。

ここでも2時間ほどかけてやっと電話がつながりましたが、ロンドンにペットを持ち込むことはできないという事が判明。

乗り継ぎであれば、入国扱いではない(貨物扱い)ので可能と言われていたのに、悔しさしかない。
しかもその時にわかったのが、ロンドンまで行けたとしても、ロンドン→羽田の便として案内されたその便の会社はトータル飛行時間が16時間を超える場合、ペットは搭乗できない(規約だったかな?)規則があります。今回は16時間を超えるので乗せられません。

初めに問い合わせし、提案された変更案の時から、すでにペット不可の便だったということです。その時
電話で対応してくださった方も、何か方法はないか調べてくださったのですが、ダメなものはダメとわかり、フランクフルト経由に変更。少しずつ焦りが出る中、リクエストの変更をするまでにほぼ1日たってしまいました。

そもそもペット同乗では乗り継ぎができない便をリクエストしていた?!

フランクフルト行きの便から先にペット枠の空きを確認すべく、とにかく電話。
やっとつながる電話に喜びつつも、すぐに絶望的に。
なんと、お客様のチケットではペットは乗り継ぎできません(他のチケットなら載せられるが、乗り継ぎがあるので不可)。

もう、涙が出る余裕もなくなるほど、何がどうなった?もう、本当にわからない状態です。オペレーターの方は悪意があってやっているのではないとわかっていますが、もうどこにこの不安や怒りをぶつけていいのやら。

数日前には、欠航になっても変更する便が確保されると安心していた自分に大馬鹿者と言いたくなる瞬間でした。
また長時間かけて、元々の帰国便の会社に電話。チケットの種類って?もうその元の会社の方も、正確には答える事ができないけど、おそらくこういう事が言いたいのだろう、対策を考えてくださり、kozumomたちは、フランクフルトで1泊し、翌日にフランクフルトから羽田に向かう計画変更。

1泊するということは、その国の入国条件が乗り継ぎより大変になることは想定できました。とにかく、オペレーターの方に電話が繋がるまで、あらゆる情報をチェック。どれが一番正確に安全に帰国できるか、選ぶ余地はほぼないですが、調べるしかなかったです。

フランクフルト経由は希望のルートだったのに、ペット枠は1つのみ。何てこった。涙も出ない、絶望を感じ始めた瞬間。

また長時間待ち、やっとつながったオペレーター。もちろん、kozumomたちは電話をかける以外にも利用予定の航空会社のHPはチェックしていました。経由国のペットの持ち込み条件なども確認。

さて、変更した航空会社も繋がるまで長時間待ちました。それは仕方のないことなので待つしかない、やっとフランクフルト行きの便の予約ができる!と電話がつながって喜んだのも束の間、ペット枠は残り1枠です。次の日は2匹搭乗可能です。そう、我が家はトイプードル2匹なので、苦渋の決断でしたが、日にちを変更することに。この時の電話では、ペットの重さやクレートの大きさ重さも伝えました。この時kozumomは貨物室預かりの認識でした。
またまた当初帰国便を予約していた会社に電話して、リクエストを翌日に変更。
このリクエストっていうのがネックでした。その場で確保できないので、振り出しに戻るのです。多くはないペット枠。このリクエスト変更している間にも、他の人が押さえるかもしれない、不安を打ち消しながら、とにかく電話電話。

徹夜で電話をしていることもあって、ヘロヘロにはなりますが、確実に連れて帰るためにはここが踏ん張り時。もっと早めに帰国を早めるべきだったと後悔しても時間は戻りません。もう、電話をかけて、確実に帰国できる便を探すしか方法がありません。

もう何回リクエストを変更したんだろう。本来は、リクエストの変更はできないそうです。ただ我が家の場合は、今回ペット枠の確保の兼ね合いもあり、特別に認めていただいているようでした(なら、最初にペット枠はご自身でと伝えて欲しかったという怨念が届いたのかしら)。

リクエストを変更後、すぐに変更後の便にペット枠の予約を取るために電話をかける。やっと電話がつながり、次こそフランクフルト行きの便を確保できるぞと喜んだものの・・・・そもそも現在は貨物室預かりはしておりません。客室持ち込みにはソフトケースが必要です。到着空港の動物検疫所に必要な書類を確認してください。その書類がなければ載せられない可能性があります。ペットが乗る事ができるかどうかは、リクエストして、2日程後に結果がわかります。

ソフトケースとペットの総量がないとリクエストできません。

お客様の場合、搭乗予定日が近いので、明日の電話受付対応時間内(この時はフィンランド時間で夜中の3時頃)にはご連絡していただかないといけません。

またしても、ここで一発で決まらず。要するに今空きがあっても、リクエストしても数日後にしか結果はわからない(乗れない場合は、再度振り出しに戻る)。しかもソフトキャリーは持っていない。この時は夜中の3時だったので、翌日ペットショップのオープン10時に行って、商品がすぐに買えることを祈るしかない。もう、夫婦でため息しか出ません。でも、できることをやっていくしかない。HPをチェックしている中で見逃していた情報でした。確かにHPには貨物室預かりか客室預かりか確認してくださいとある。先にかけたオペレーターの方(1枠しかないと言った方)にはkozumomたちはちゃんとクレートとその大きさを伝えていたのに(我が家のクレートの大きさは機内持ち込み不可のサイズ)。
もし、あの時自分がハードケースのクレートって言っていたらよかったのか。kozumom家の使っているクレートの大きさでは機内持ち込みできないと気づいていたら、クレートとソフトキャリーの大きさについて質問していたら、翌日2枠は貨物預かりですよね?って確認しかなかったんだろう、もう後悔してもしきれない。
友だちや娘にもお願いして、フランクフルトの入国に必要な情報を正確に知るために、HPの確認をしてもらいました。娘は最後の学校の日でしたが、kozumomの通訳者として動物検疫に関する難しい単語も出てくる中、しっかり対応してくれました。
ドイツの動物検疫所にはすぐに電話がつながりました。とても親切で、何度もこの書類はいらないのか?と念押しの電話をかけてしまったのですが、何度かけても親切な対応をしてくださいました。本当にありがとうございます。

希望が絶たれた瞬間。夫婦で無言になった。そしてkozumomは覚悟を決めた。

3月11日は曇り空。まるでkozumomの心の中のようでした。

夫は引き続き、ヘルシンキ→羽田便のペット枠の空きを確認の電話をかけ続けました。
その間、kozumomは10時開店のペットショップへ急ぎ、ヘルシンキ→フランクフルトの便に乗るために必要なソフトクレートを無事に買う事ができ、大急ぎで家に向かいます。
普段なら走れば10分で帰れる道が、滑りやすい雪道なので20分程かかってしまいます。怪我をしないように、とにかく急いで、急いで。これでやっとヘルシンキ→フランクフルトの便のペットのリクエストができる!もう、帰国便確定まであと少しと思っていました。

珍しく鍵を忘れて出てしまったので、夫に電話で鍵を開けてと連絡。家に到着して15分程待つ事、やっと家に入る事ができいました。kozumomの両手には帰国の希望が詰まっていたであろう、クレートを両手に持って・・・・

夫が鍵を開けてくれたのは、フランクフルト→羽田便のペット枠の空きを確認し、これができれば全てOKの電話をかけている最中でした。

そして、そこで衝撃的な事実が判明。ペット枠の空きはございますが、数時間前にフライトが欠航になりました。しばらく欠航が続きます。

夫婦で無言になりました。

これまでにも、人間だけなら帰れる便はあるので、kozumomと犬たちだけ残ることを提案しました。でも夫は頑なに拒否しました。
人間のみであれば、ロンドン経由、フランクフルト経由、どちらもまだ帰国するための便がありました。でもここ数日欠航が増え、次にリクエストする時には満席になってしまうかもしれない。少しでも早い決断が必要でした。
夫には仕事があり、子どもたちには帰国して4月から学校に復学してほしい。kozumomは英語もフィンランド語もさっぱり。でも、残れるのは私しかいないと覚悟はできていました。

これからのヨーロッパと日本間の運航状況を考え、kozumomと犬たちだけで残る決断をしました。

覚悟はできていましたよ。でも、夫がkozumom分のキャンセルの電話をする時には泣いてしまいました。
すでに住民票の削除にあたる手続きは完了、アパートは解約、フィンランドの銀行口座も解約(これは元々ストロングIDと紐づいていないからあんまり関係かな)、家具もほとんどない。
残ると言っても、まず住む場所の確保が必要。
くよくよしている暇はなく、すぐに不動産に事情を説明し、住む場所が決まるまで居続けていいか電話。
とりあえず、土日も挟むのですぐ出ていけは免れましたが、急いで住む場所を確保しなければなりません。
在フィンランド日本国大使館の方にも事情を説明し、クレジットカードも持っているので生活費に困ることはなさそう、住居についてもサポートを得ながら探せそうということで、とりあえず今急いで手続きということはなかったです。在留カードの期限切れ後は身分証明書となるパスポートを無くさないようにすることなどアドバイスをいただきました。

kozumomにはたくさんの強い味方と心の支えがある。

この日はたまたま、kozumomが通った学校で成績表を受け取り、クラスメイトと最後の食事の日でした。
kozumomと犬たちだけで残る事が決まった直後、学校に向かいながら、人目も憚らず泣きました。
家では気丈に振る舞いたいから、無理をしていました。
あんなに残りたいと思っていた気持ちと、やっと帰国できると思っていた気持ちと半分半分です。でも、今回はいつ帰国できるか、いつ直行便が復活できるかわからない状況。だから、不安です。
学校に着くと先生と泣きながらハグし、クラスメイトの前でもたくさん泣きました。でも、kozumomの持ち前の明るさで、「もっとタンペレを知る事ができる。きっと春を楽しく過ごせる、またみんなと遊べるよー」とたくさん話をしました。
素敵なプレゼントにも気が紛れました。
みんなありがとう。

今朝のタンペレは湖の上に霧が見えました。

今回はたくさんのお友だちに問い合わせをしてもらったり、情報を調べてもらったり、急な依頼などでご迷惑をおかけしました。皆さん忙しい中、できることはやると助けてもらい、大変お世話になりました。本当にありがとうございます。

何度か変更のリクエストしていた中で、いつの段階だったか忘れましたが、日本の動物検疫所にも電話をかけ、現在の状況から今後変更する時に必要な申請などアドバイスをいただきました。
もう数日辛いことにしか直面していなかったので、この時電話で対応してくださった方が、寄り添うようにお話ししてくださって、励ましてくれる言葉に涙が出ました。

このアパートから見る景色がいつまで見られるかわかりませんが、kozumomは犬たちを守る元気が必要です。今は家族の帰国のための荷造りで忙しい分、気が紛れます。
昨日は、家族で最後のサウナに入りました。つい先日、家族全員で帰国に必要なアプリをインストールして、帰国したらの話をしていたのに。濃厚な一年間だったけど、まさかこんな結末になるとは。最後のサウナはいつも通り、わたいもない会話をしながらのサウナでした。

犬たちの帰国(輸入)のためには、日本に到着する日の40日前に届出をしなければなりません。もし、来週にでも直行便が復活したら、めちゃくちゃ嬉しい!でも、犬の手続きを考えたら早くても1ヶ月以上後の帰国にはなるのか。
自分の置かれた状況と向き合うとやっぱり不安になります。ふと気が緩むと、不安が押し寄せてきて、涙が出ます。でも、もうしばらくはあの電話電話電話の時間から解放されたと一息つくような感覚、また家族が予定通り帰国できそうだということにホッとしています。辛くなったら、みんな帰れるんだと思うと、気持ちが楽になるものです。

2022年3月13日追記
日本の動物検疫所に電話で確認しました。
帰国便が未定の場合、40日前でなくても届出をし、決まり次第変更の対応で良いということでした。
なるべく早く帰国できるように、手続き等出来ることは進めたいので、家族の事が落ち着き次第、すぐに届出を出そうと思います。
今回は不測の事態なので、40日前の届出について、お困りの方もいらっしゃるかと思います。もしブログを読んで同じようにお困りの方や、これから申請する方などは、このブログの内容だけでなく、日本の動物検疫所へお問合せくださいますようお願いいたします。

今日のわんこ。kozumomが変な声を出すと、よしこは?と首を傾げます。犬たちは少しずつ新しいキャリーに入る練習を始めました。
犬たちを連れての海外渡航。
もしものために、近郊の国の事情やペット持ち込みについて、万が一に備えて、航空会社のペットの搭乗条件、各空港のペットの扱いについて調べておくこと。
今回kozumomの準備不足がたくさんわかる出来事でした。
長々なりましたが、気持ちが落ち着いたら、きちんと伝わりやすいように改めて書きたいと思います。
フィンランドに犬たちを連れてくると決断したからには、責任を持って共に過ごす。今犬たちは荷造りで慌ただしい人間をきょろきょろ見ています。突然わんわん泣き出すkozumom心の乱れにも気づいているだと思います。ごめんね。早く元気になるね。
状況を知った方からは、メッセージをいただいたりしています。本当にありがとうございます。でも、今は家族の帰国の荷造りで慌ただしかったり、自分の気持ちの整理が追いついていない部分もあり、返信が遅れがちです。すみません。きっとすぐにいつもの通り笑っていると思います。人生何があるかわかりませんね。でも犬たちのためにも、前向きに。前向きに。何とかなるさーねー。次はどんな出会いがあるでしょうか。

それでは皆さん、moi moi!

いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
初めての海外生活、あっという間に毎日が過ぎていきます。
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投稿者

大学教員である夫のサバティカル(在外研究)に帯同する妻です。 南国沖縄生まれのアラフォー。高校生の子ども二人、愛犬2匹とともにフィンランドへ! 1年間という短い滞在期間を思いっきり楽しむことをモットーに過ごしました。2022年4月に帰国後、のんびりと思い出を交えながら更新中。