Memo / Tampere

娘の通ったインターナショナルスクールについて フィンランド生活備忘録

Moi!
皆様いかがお過ごしですか?kozumomは連休に入る少し前から掃除、ごろごろ、買い物を繰り返しています。さて、今回は娘の通ったインターナショナルスクールについて書きたいと思います。

娘はインターナショナルスクールの9年生に所属しました。日本の学年でいうと中学3年生なのかな?娘は日本では高校一年生の年をフィンランドで過ごすことになっていたので、多少学年が前後することは特に問題にしていませんでした。
学校はタンペレ中心部にあります。日本にいる時から、タンペレ市のHPから学校の情報を検索し、早い段階からコーディネーターの先生とやりとりを始めました。
kozumomは家探しの段階で一番重要視したのが、子供たちの学校の通学について。慣れない土地で、極寒の冬にバス停で待つことを想像した時に、バスに乗らなくてもいい場所がいいだろうと考え、徒歩圏内から家を探そうと決めました。
ありがたいことに学校から徒歩10分もかからない所に、ペット可のアパートが見つかりkozumomたちはここに住む気満々でフィンランドへお引っ越し。引越しといっても、まだ自宅は確定していないまま秋頃からメールのやり取りを始め、学校の入学申し込みが始まる1月頃には日本でできる入学に必要な連絡と手続きは終えていました。4月にフィンランドへ引っ越ししてタンペレに住所が確定した段階で正式な手続きを進めることになったのですが、事前に娘の英語のレベルチェックや入学試験などはなく、家が決まったら連絡してねという程度で、メールのやりとりからしっかり面倒を見てもらえそうという感触だったので、親子で学校が始まることを楽しみにしたものです。

4月下旬から学校に通い始め、夏休みが始まる6月までは時間割表は無くしてしまった様です。
主な授業は英語、フィンランド語、数学、物理と体育。数学は日本では数学が一番苦手だった娘にとってとても簡単に感じた様です。
授業は全て英語で行われます。もともと公文で小学生の頃から英語の勉強を始めていましたが、実際はどうなんだろうかと不安もありました。しかし、フィンランド生活を始めてから娘はメキメキと英語力を上げていき学校の授業にもしっかりついていける様になっていました。

夏休み明けの8月から10月の半ば頃までの時間割表です。
この時期は、理科などをはじめレポートが多かった事が印象に残っているそうです。
英語ができないkozumomにとっては、英語でレポートというだけで恐怖の授業ですが、娘は家でべったり勉強している様子もなく、いつレポート書いていたの?と聞いてびっくりしたぐらいですが、きちんと課題はこなしていた様です。

10月後半から1月までの時間割表です。娘は忘れやすい性格なので、厳密な時間割表を覚えていない様ですが、後半は2つの時間割が3ヶ月ほどの間隔で繰り返されている気がするという、なんとも頼りないものですが、どの授業も楽しかったと教えてくれました。
冬には、化学と家庭科などのプレゼンがあり、パワーポイントで資料を作って練習していました。
親のkozumomが見ていての印象ですが、スケートの授業があったり、近くのピューニッキ展望台へ授業で行ったりしていたので、日本の小学生のような授業もたくさんあったのじゃないかな。

親の心配は無用ですね。子どもたちは自分のできることを相手にしっかり伝えながら、語学力を伸ばし、学校生活を楽しんでいる姿は本当に頼もしいの一言です。
娘の担任の先生は、フィンランド人で英語、ドイツ語など4ヶ国語ほど話せると言うことで、娘にとってとても良い刺激になった様で、娘のお友だちは、多国籍でインド、インドネシア、中国、韓国、イギリス、アメリカ、オーストラリア、アフガニスタン、パキスタン、アルメニア、スリランカ出身などなど・・・・・素敵な環境で一年勉強できた様です。
英語嫌い、苦手意識の強いkozumomにとっては恐怖ではあるものの、10代で多国籍の環境で勉強できたことは本当に羨ましい。本人にとっても、とても良い経験になっています。

娘は在学が1年と決まっていたので、テキストは学校からお借りしました。

お気づきになった方もいらっしゃると思いますが、時間割が中学生にしては短くてびっくりしました。kozumomは8時から授業が始まるコースだったので、ほとんどkozumomが一番に家を出ていたぐらい。朝の会と帰りの会はなく、まるで大学の様な授業の始まりだったそうです。制服もなし、自由な服装、髪型の規制もなしでした。
宿題もほとんどなく、難しい課題もないのでいつ勉強していたの?と親としては不思議ですが、娘はとにかく大変な事もあったけど、楽しく学べたという一年間だった様です。
悔しいけど、kozumomより全然フィンランド語も上手になっていて、あんなに泣きながらテスト勉強していた母は何だったんだ?!と思ってしまいます。授業料、給食は無料でした。学年のスタートが若干日本と異なるものの、さほど大きな問題となることはなくかったです。

日本にもあったらいいなと思ったWilma。

フィンランドには、Wilmaと言って、学校に通う子どもと親と学校が使うシステムがあります。
主に学校のスケジュールや欠席連絡、学校からの連絡など、学校に関することは全てこのシステムで完結できる優れもの。担任の先生だけでなく、連絡したい先生にメールを送る事も可能です。テストや宿題の連絡もありました。学校からお便りのプリントをもらった記憶がないほど。全てWilmaでできていました。
以前、Wilmaのメッセージで娘が欠席したと連絡がありました。「えっ?学校行ったけど?」とびっくり。帰宅した娘に聞くと、なんと授業の部屋を間違えて、ずっと別の部屋で友だちとお話ししてしまって、気づいた時には授業が終わっていたとか。担任の先生には、メールで事情を伝えたことも笑える思い出のひとつになりました。
このシステムは、kozumomが通った学校でも使っていて、kozumomのスマホにインストールしたWilmaのアプリからは、kozumomと息子、娘の情報を確認する事ができました。ゆくゆくは日本もこうした全国共通のシステムを作り、転校してもその子の学習歴などがすぐに把握できる様になったらいいのになと思いました。

サバティカルに家族を帯同させるかどうか悩んでいる方へ。

kozumomの息子は今年で18歳と17歳の学年です。多感な時期にたった一年間海外生活はどうなんだろう、帰国後は今まで遊んできたお友達とは離れて、一年留年からのスタート。
特に息子の方が最後まで乗り気にならず、親としてはどうしましょうといろいろ考えました。
でも、家族で行ってよかった!
kozumom家は貧乏生活を覚悟で、家族全員、犬も2匹連れての大移動となりましたが、結果的に人生かけがえのない一年になったと自信を持って言えます。引っ越し費用が心配なら、スーツケースに入るだけの荷物で引っ越し、他は現地のセカンドハンドで揃えればOK。学校への質問があれば、どんどんメールで問い合わせをお勧めします。時々お返事の遅い先生もいらっしゃいましたが、根気強くこちらが連絡を取ればきちんとお返事をしてくださいました。
心配したバスの通学についても、子どもたちは後から、これならバスの通学でもよかったと言っていました。おそらく就学支援の一環としてバスの定期代も支援があった様な気がします。
フィンランドの白夜、湖、森、食事、人との触れ合い、初めての海外生活、英語も話せないkozumomですが、家族全員をまとめるために事前に日本でできることは全てやり、あとは何とかなるさーねーという勢いだけで引っ越ししたいい加減でも、あっという間の一年、でもかけがえいのない一年でした。
サバティカルは半年もしくは1年間の期間の方が多いと思います。一年は短く感じ、駐在のご家族が5年など住んでいると聞いては羨ましく思ったほど。
でも、短くても行ってよかったと思える一年です。

ざっくりですが、今回は娘の通ったインターナショナルスクール、学校生活について書きました。息子は公立の高等学校、専門学校と2ヶ所に通いました。
これはkozumomがうっかりミスをしてしまったからなのですが、息子の学校生活については、おいおい書いていきたいと思います。

今日のわんこ。数日前から庭の雑草むしりをしたり、何かと庭に出て作業をしていたkozumom。犬たちも一緒に庭に出る事もありましたが、犬たちは飽きると勝手に家の中へ戻り、なかなか戻らないkozumomをつまらなさそうに見守ってくれました。写真はその時の一枚です。
今日は子どもたちと一緒にカーポートの苔も落として、全体的に綺麗になった庭に大満足。愛車のガラスにはガラコを塗って、次の雨の日の運転が楽しみに。
他には出国前に食べて処分した非常食や水を新たに準備するための買い出しに子どもたちを連れて買い物へ。大荷物を運ぶ時には大活躍です。非常用持ち出しの荷物ももう一度チェックしなくちゃ!大きくなった子どもたちとべったり過ごした休日は、あっという間に終わりです。明日から5月、時の流れが早いなー。次はどんな出会いがあるでしょうか。

それでは皆さん、moi moi!

いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
初めての海外生活、あっという間に毎日が過ぎていきました。
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投稿者

大学教員である夫のサバティカル(在外研究)に帯同する妻です。 南国沖縄生まれのアラフォー。高校生の子ども二人、愛犬2匹とともにフィンランドへ! 1年間という短い滞在期間を思いっきり楽しむことをモットーに過ごしました。2022年4月に帰国後、のんびりと思い出を交えながら更新中。